ついに厚労省にまでバイトテロ?

厚生労働省のキャリア官僚(課長)が酒に酔って韓国の空港で暴れ、職員に暴行したり「俺は韓国人が嫌いだ」と叫び、身柄拘束されたというニュースを目にした。

動画も出回っているようなので、早速見てみた。

この課長が酒に酔ってへなへなの状態で力の入っていない蹴りを職員に浴びせたり、ゆるゆるの軌道のパンチをしている様子がばっちり映っている。

韓国の空港の職員は、困惑した様子で冷静に対応している。

韓国の空港には、ご迷惑をおかけしてすみませんとしか言いようがない。

なお、この動画は韓国内でニュースとして全国に放送されたようだ。

恥さらしもいいところだ。

昔、池袋駅で、高身長で体格のいいおじさんと、体重が50キロ程度しかないような小柄な若者(当時の私と同じぐらいの年齢)の喧嘩を見たことを思い出した。

喧嘩とはいっても、体格の差から全く勝負になっておらず、おじさんは若者の攻撃を適当にいなしたり、相手の手をつかんでクールダウンさせようとして終始冷静だった。

若者の方は、貧弱な体格に似合わない大きな声で、「オラオラ舐めてんのかあ?」「このじじい、かかってきてみろよ。オラあ!!」と叫んでいた。

混雑する時間帯であったから、喧嘩を横目で見ている人は多数に上っていた。

対応するおじさんは、周囲の視線を浴びで恥ずかしそうであり、苦笑していた。

実際に見ている方からすれば、他人事ながら心から恥ずかしいやつだと思ったのは、虚勢を張る若者の方だったのだが。

たぶん、若者はかなり酔っていたと思う。

俺があの若者の立場であったら、恥ずかしくて、もう生きるのが嫌になっているかもしれない。

 

今回の厚労省の官僚もそんな感じだ。

空港職員らは、酔っぱらっていきりまくっている厚労省の官僚に対して、やれやれという感じで冷静に対応していたように思う。

最終的にはこの官僚は身柄拘束されてしまうのだが、フェイスブックで自分が身柄拘束されたことをアピールしていた。

「不当な扱いに俺は負けないぞ」とでも言いたいのだろうか、途方もない自己陶酔ぶりである。

 

これ、厚労省はどうするんだろうね。

所属する組織に大きな恥をかかせて評判を大きく落としたという意味では、バイトテロみたいなものだよね。

国家のために働くべき官僚が幼稚な行動で国家の評判を著しく落とすのは、自らの取り扱うサービスや商品を汚損して信頼を落とすバイトテロのやっていることと同じである。

私は以前、バイトテロと従業員の待遇の関係について記事にしたことがあるが、今回問題を起こした職員はバイトではなく、きちんとした身分保障のあるエリートキャリア官僚である。

そういった人物でもこういった事件を起こしてしまうのは、驚くばかりである。

バイトテロの記事で待遇改善について触れた自分の意見について、撤回しなければいけないかもしれない。

 

追伸

この官僚、どうやら更迭されたようだ。

そりゃあ、ここまで所属組織、それどころか日本の恥をさらしてしまったのだから、当然であろう。

というか、バイトテロだったら懲戒解雇+所属組織からの損害賠償請求までされてしまうところなのに、ただの更迭で済んだというのは、さすがに高級官僚の身分保障はすごいね。