韓国GSOMIA破棄の衝撃

驚くべきニュースが入ってきましたね。

韓国がGSOMIAを破棄したというニュースのことです。

これは、韓国は、日本との間で軍事情報を今後、共有する気がないということを意味します。

北朝鮮の脅威がある状況でGSOMIAを破棄することは韓国にとって自殺行為としか思えません。そのため、韓国は日本に脅しをかけているだけであって、本気で破棄する気はないのではないかという意見もあります。頑固おやじ保守系作家の百田尚樹さんなどはそういってますね。

韓国は良質なコンテンツを作り世界中に輸出していますし、工業製品を世界中に輸出している先進国です。そんな韓国が、普通に考えて、自由もない独裁最貧国の一つである北朝鮮に飲み込まれかねないようなことをするわけがないでしょう。

 

確かに、合理的に考えると韓国の行動はあり得ない気がします。

 

しかし、私は韓国は割と本気なんじゃないかなと思っています。

例えば、生活習慣病になって命を落としてしまうような人を考えてみましょう。

そういう人もたいていは、自殺なんて考えていませんし、命を失う覚悟はできていません。

ただ、一気に決断できなくても、目先の小さな喜びに酔いずるずると状況に引きずられて自滅するのです。

自殺なんて考えていない人が、そういう緩慢な自殺をしてしまうというのは、韓国人に限らず、人間一般によく見られるケースです。


日本政府は合理的に計算して行動しているつもりなのかもしれませんが、そういった潜在的な自殺願望がある相手とチキンレースをしてしまっているかもしれないという視点も持っておいた方がいいのかもしれません。

 

いや。

 

もっと踏み込んで言うと、韓国も深層意識のレベルでは、中国や北朝鮮に飲み込まれたいという願望があるのかもしれません。

仲たがいしていても、韓国と北朝鮮は血のつながった兄弟です。 

 

日本はこういった韓国の対応を「合理的ではない」と批判しています。

しかし、「合理的ではない」ものを「合理的ではない」と論評しても、意味がないと思います。

相手が「合理的ではない」対応をすることを前提に、日本にとっては何が最善の対応なのかを探ることが政策担当者には期待されるわけです。

 

アメリカはどのように出るでしょうか?

歴代の大統領と比較してトランプ大統領は、東アジアでの覇権を維持するというモチベーションがいまいち低いように思えます。

確かに、北朝鮮金正恩氏と大胆に直接対話したりして、東アジアの安定に対する積極性や行動力があるように見えます。しかし、案外、駄目ならダメでもいいやという外野的なスタンスだからこそ、ああいった大胆な行動がとれるだけかもしれません。

 

そんなトランプさんは、今の日韓のごたごたを見て、「面倒くさい連中だな」と思っていることでしょう。アメリカが日本と韓国を厳密に分けて扱ってくれるとは限りません。日本も韓国も一緒くたに「あいつら」扱いしているかもしれません。

そうなると、アメリカは米韓同盟だけではなく日米安保も解消して、東アジアでのもめごとから、一切、手を引いてしまう可能性もありますね。だって、トランプだし。

 

安倍総理のおじいちゃんが始めた日米安保が、安倍総理の時代で終わるとしたら、なんとも皮肉ですね。