野球でも人生でも、連敗が続いてしまうわけ、連敗を脱出してもまた連敗してしまうわけ
連敗脱出のむずかしさ
プロ野球のひいきチームが連敗中だとイライラしますね。
今日こそは連敗脱出!と声を枯らして応援したのにまた負けてしまう。
連敗中は恐ろしいことが次々と起きます。
いつもなら負けることは考えられない展開、「よっしゃ。これで勝ちや。」という展開になったとしても、不安が払しょくされることはありません。
連敗中のチームが初回から満塁ホームランを打って相手チームに大差をつけても、なぜか追いつかれてしまうことが多いんですよね。
連敗中は切羽詰まった状態にありますから、実力が出せなくなりミスも頻発します。
また、人間とは恐ろしいもので、相手が委縮している状態に陥っていることがわかると、きわめて好戦的になり、徹底して相手を倒そうというスイッチが入り、いつも以上の実力が出ます。
その結果、大逆転が簡単に起こります。
応援している側ですらイライラしているのですから、当事者である選手や監督はなおさらそうでしょうね。
人生においても同じ
野球だけではありません。
人生においてもそうですね。
失業して求職中のサラリーマンも、配偶者や家族、周囲の視線からのストレスにさらされますので、連敗中の野球チームとある意味、似た状況になります。
こういうときには、何をやってもうまくいかない状態になるのです。
テンションを一段階あげてふんばりを加速する人も多いでしょう。
その方が不安もごまかせます。
イライラしている家族からの批判、攻撃を一時的にでも回避できるからです。
ただ、そういうのは一瞬のピークで終わり、長続きしないんですよね。
浮足立ったりせずに、淡々と、できることをやるしかない。
見通しがきかない状態でも淡々と踏ん張れるのが本当の大人です。
連敗脱出した後は要注意
もちろん、暗いトンネルが永遠に続くわけではありません。
野球チームの連敗もいつかは途切れます。
連敗脱出です。
しかし、怖いのはそのあとです。
連敗を脱出したことで、一息ついてしまうのです。
連敗中は、「今日負けたらさらに状況が悪くなる」というプレッシャーの下で、気を張った状態が続いていました。
連敗脱出によって、一時的にプレッシャーから解放され、気持ちが切れてしまいます。
最悪なのは、
「10連敗中だったから、とりあえず1勝できてよかった。また、明日から3連敗ぐらいしても許されるだろう。」
といった気持ちになってしまうことです。
野球だけの話ではない
これは、失業中のサラリーマンにも言えます。
再就職できていないにもかかわらず、つなぎの短期アルバイトが見つかったりすると一息ついてしまうのです。
家族からの批判から、短い期間でしょうけどとりあえずは、逃れることができますからね。
その後、本腰を入れて求職活動をせずに、バイトに逃避したりします。
連敗脱出とか、状況が少し良くなってからが勝負です。
やはりここでも、淡々とできることをしっかりとやっていくことが大事なのですね。