いまだにホリエモンのことを前科者とか言って批判する人たち

昨日はドラゴン堀江について書いたが、今日は堀江貴文さんことホリエモンについて書く。

ホリエモンに対しては、称賛する人もいれば批判する人もいる。
未だに前科者みたいなことを言っている人たちがいるのはどうなのか。

国策捜査という言葉を知っているだろうか。

国策捜査とは、通常だったら罪に問われないような場合であっても、政治的な思惑だったり世間ウケを狙って、検察が、「よーし、こいつを訴追するぞ」と決め打ちして捜査を進めてしまうことである。

「検察の思惑がどうであっても違法な行為をしたからこそ捜査の対象になったのではないか?」と反論する人もいる。
しかし、日本の場合、犯罪に当たりうる行為についてものすごく広く網をかける。
昔だったら太平洋戦争終戦直後のヤミ米
法を守っていたら家族全員餓死してしまう。
今でも、厳密にいえば、ゴミを収集日の前日の夜に捨てたり、一般道で他の自動車の流れにそって自動車を速度超過で運転するとか、そんなことでも犯罪になりうる。

今後は著作権法の改正で、アイコンにアニメ画像などを使っているツイートをスクリーンショットしただけで犯罪になりうるのだ。

実際に逮捕して犯罪者にするかどうかは、ときの検察内部の担当者の判断で決められる。
日本はそういう社会である。

もちろん、ほとんどの場合、検察の担当者はそんなことを一々問題にしないので、逮捕されるリスクはゼロに近い。
なので、犯罪になりうる範囲をアホみたいに広く取ったとしても、多くの場合は日常生活への影響は小さい。

しかし、我々のような庶民の群れから飛び出して、有名人や社会的影響力のある人に成りあがってしまうと話は別である。
ホリエモンは目立ちすぎて検察の不興を買ってしまっていた。

ホリエモンと同様のことをしていた他のベンチャー経営者もいたが逮捕されていない。
だが、いままで全く問題になっていなかったようなことが、ある日突然、検察の担当者の判断によって、突然、不意打ち的に犯罪者に仕立て上げられる恐れがあるのだ。

なので、ホリエモンが前科者と言っても、本当に倫理的に悪いことをしたのか、それとも時の権力者に嫌われただけなのか、両方の可能性があるということだ。

ホリエモンのことを前科者と批判する人たちの中に、捜査対象となったホリエモンの行為についてきちんと調べて自分なりにあれは酷いと判断した人が果たしてどのくらいいるのだろうか。