ドラゴン堀江 東大合格発表
ドラゴン堀江とは、abemaＴＶで放送された、くすぶっている芸能人３人とホリエモンこと堀江貴文さんによる東大受験チャレンジ企画のことである。
昨日、東大の合格発表があり、ドラゴン堀江も特番を組んだ。
残念ながら、堀江さんを含めた全員の不合格が決まった。
昨日の結果を見て、少し思ったことを書く。
なお、この記事を書いている私自身は東大受験に失敗し、滑り止めの私大に入った。
堀江貴文さんについて
堀江さんの勉強時間は数十時間程度。
通常、東大に受かるには３０００時間程度の勉強時間が必要と言われている。
過去に東大に合格した経験があるとはいえ、２０年前のことである。
いくらなんでも準備不足である。
おそらくは受験勉強に思い入れがある（名もない普通の）人達が、ＳＮＳで「東大なめんな」と堀江さんを総攻撃していた。
堀江さんも言われっぱなしではなく、無名の人たちにブチ切れて応戦していた。
私自身はどう思ったのかというと、自分の合格を信じ、大口をたたき続ける堀江さんの底抜けのポジティブさにただただ感心するばかりであった。
私のような小市民だったら、こんな自信満々なとを言ったら落ちた時に恥ずかしいよな・・・などとみみっちいことを考えてしまうのだが。
堀江さんは、そういった小市民的保身的な抑制はせずに、「現役のころよりも調子がいい」などとうそぶき、受かった時の展望や具体的な企画をひたすら話す。
明らかに我々とは感性が違う。
こういう感覚の人こそが時代を変えていったり、大きな仕事を成し遂げるのだなあと思った。
まあ、受験勉強を熟知している秀才たちが堀江さんに一言いいたくなるのは分からないでもない。
でも、秀才たちの正論過ぎるリアクションに乗るのではなく、稀代の大物である堀江さんの大言壮語に一緒に酔う方が面白いと思った。
そんな堀江さんも今回不合格になったことが悔しかったらしく、酩酊しながらも東大受験再チャレンジ企画をぶち上げていた。
このあたりのリアクションは、割と普通で、我々小市民にも理解しやすくて良い。
TAWASHIさんについて
不合格が決まった時に、感極まって涙を流していた。
横で見ていたうちの妻も大泣きである。
多くの視聴者の涙を誘ったことだろう。
それも当然、見ていればよほどのひねくれものでない限り、応援したくなるほど努力がすごいのである。
TAWASHIさんは東大に臨むにあたって２０００時間あまり勉強したという。
毎日１５時間の勉強を何か月にもわたって継続する努力には感服するほかない。
客観的理性的に見れば、合格するには勉強の絶対量が足りないことは明らかなのだが、それでも、もしかしたら？と期待を抱いてしまうのであった。
TAWASHIさんは来年も再チャレンジするらしい。
今回は、頻出分野について点数に直結する方法で勉強をしていた。
与えられた短い期間で戦うには、あの方法しかなかっただろう。
ただ、１年という期間で再チャレンジをするのであれば、英語と数学については、もう少し網羅的に積み上げていく必要があるだろう。
今のやり方では、どこかで頭打ちすると思うからだ。
急がば回れである。
それにしても、この人は、なぜ芸人さんを目指したのであろう。
明らかにテレビには向いていないと思うのだが。
オバンドー吉川さんについて
オバンドーさんはセンター足切りになったので、二次試験は受験しなかった。
堀江さんから、来年もう一度受けるのか意思の確認をされていたが、即答で断っていた。
知能指数も東大生の平均を大きく超えているぐらいであり、数学や物理が普通にできるので、才能的にはもっとも勉強に向いているように見える。
ただ、オバンドーさんって、頭の良さで問題を解いているのであって、勉強に必須な泥臭い努力が好きではないことが明らかである。
泥臭く勉強しているときに明らかに脳内から快楽物質が大量に出て勉強中毒になっているだろうTAWASHIさんとは真逆である。
持って生まれた頭の良さに大きな差があったとしても、勉強そのものが苦痛というのは、受験勉強をする上では、結構厳しいように思う。
同じようにコツコツと勉強していても、TAWASHIさんは新作ゲームを楽しむゲーマーのような喜びを感じ、一方、オバンドーさんは、「辛いわ。時給が欲しいぐらいだ」と思いながらやっているのである。
この差はあまりに大きい。
わちみなみさんについて
わちさんも、TAWASHIさんほどではないだろうが、不完全燃焼感を持っていたようなので、もう一度受験できるのは良かったと思う。
ただ、この人、かなり売れ始めているようなので、どんどん仕事が入っていったら、事務所の方が受験企画を続けさせてくれるのか、かなり疑問である。
もともとは売れるためにこの企画に参加したのであるから、受験勉強のために仕事をセーブするのは本末転倒だからね。
