Appleは迷走などしていない・・・iPad Air3とmini5が発表
隙のないラインナップ
昨日、突然iPadの新しいモデルが2つ、発表された。
iPad Air3は旧モデルのiPad Pro 10.5に最新のiPhoneと同じCPUが載って高速化したものである。
一方で、カメラ性能はやや落とされ、スピーカーの数も減った。
また、apple pencil使用時の液晶の追随性も多少落ちるようだ。
とはいえ、トータルで見れば、iPad Air3はiPad Pro 10.5を新モデル扱いにして実質的に値下げしたものという感じである。
mini5はmini4よりも大幅に高速化された上にApple pencilが使えるようになったがお値段がほぼ据え置きである。
とにかく安い。
十万円台後半の最新のiPhoneと同じCPU性能のタブレットが、3分の1の価格で買えるのである。
スマホの方を安めのモデルにしておいて、タブレットを買い増しするのが賢い買い方だと思う。
ところで、各所での反応を見ていると、ラインナップ多すぎという意見があちこちで見られる。
選択肢が増えすぎて、何を買っていいのかわからないという感想も聞かれる。
ジョブズがAppleに復帰した際に、ラインナップを大幅に削ってシンプルにしたという昔の話を引用して、今の現状を憂う声も多い。
Appleは何を考えているんだという意見が多い。
そうかなー。
個人的には、Appleはよく考えたなあと思う。
一番安いiPad 2018が3万円台、もっとも高いiPad Pro12.9になると、20万円近い。
どの価格帯も隙がなくなっている。
厳密にいえば、利益幅の薄い3万円以下の価格帯だけがandroidタブレットに残されてはいるが。。。
本気でandroidタブレットをつぶしに来ているなあと思うのだ。
なぜなら、どのandroidタブレットを候補にした場合でも、近い価格帯のiPadが存在しているわけだ。
どうせならiPadにしようという人が多いはずである。
androidタブレットが壊滅状態になって、Appleの独占状態になった暁には、お買い求めやすい廉価版のiPadがラインナップから消えたりするのかな。
iPad 2018の立場は?
一番安いiPad 2018の立場を心配する声もある。
mini5より1万円、Air3より2万円安いとはいえ、CPUの性能が大きく劣り、ディスプレイも性能が低いものを使っているiPad 2018を誰が買うのかというのだ。
ラインナップから外しておけばよかったという声もある。
ただ、個人的には、iPad Air3よりもiPad 2018の方が魅力的だと思う。
3万円~5万円台の価格帯では、1万円の価格の違いはものすごく大きい。
androidタブレット潰しという目的のためには、最安値のモデルを残しておく意味は大きい。
それに、(個人的なこだわりポイントとしては)iPad 2018はバッテリーの持ちが信じられないぐらい良いらしい。
何しろ、iPad 2018は、電源を落とさずに待機状態にしておいて、カバンの中に突っ込んでおいても、充電なしで一週間持ちそうなのだ。
iPad Air3の方は、画面が大きい割にバッテリー容量そのものも小さいし、下手したら体感時間でiPad 2018の半分程度しか持たないのではないだろうか。
できれば、iPad 2018のCPU性能をバージョンアップした2019もラインナップに欲しかったなと思うのだが、多くを求めすぎであろう。
これから底値になるであろうiPad 2018を拾うことを本気で考えている。
追伸・本記事の続きを書きました。