子供たちにとって「YouTuber>>>芸能人」なワケ

大人たちからの余計なお世話

子供たちがなりたい職業の上位に、YouTuberが上がるようになって久しいです。

これに対して大人たちの反応は複雑です。

よくあるのが、「YouTuberのどこが面白いの?」とか「将来どうするんだろう?」という反応です。 

素朴に、「なんで芸能人やスポーツ選手ではなくYouTuber??」と不思議に思う人も多いのではないでしょうか。
「YouTuber=芸能人になれるほどの能力はない人たち」とか、「有名人2軍」のような理解をしている大人も多いのでしょう。

我々大人は、理由がよくわからない場合、「要するに金なんでしょ?」とテンプレ思考に陥ります。
そのせいか、テレビでYouTuberが出演すると、やたら儲かっていることが強調されます。
YouTuberから年収を耳打ちされ、「ええっ?そんなに!!!」と驚くまでがテンプレです。
まるで「YouTuberは大金が入ることだけが取り柄」のような失礼な扱い。

そのあげく、一部の視聴者は、「ふざけたり不謹慎なことをして金儲けするのは子供の教育によくない」といきり立ったりします。

ただ、すこし落ち着いて考えると、子供たちの判断も理にかなっているなあと思うのです。

勝ち負けや責任がはっきりした世界という気持ちよさ

まず、YouTuberは個人の勝ち負けやランクが登録者数などの数値でハッキリします。
ドラゴンボールZの戦闘力の世界です。
学校の勉強よりもゲームの方が中毒性が高いのは、勉強は成果や結果が出るまで数か月待たないといけないのに、ゲームの方はすぐにスコアなどで結果が出るからです。
芸能人でも何となく、どっちの方が格上かは分かりますが、YouTuberほどはっきりしませんよね。 

また、責任の所在がはっきりしています。
ドラマの視聴率が低迷すると、主演俳優や女優さんが責任感を感じて落ち込んだり、叩かれたりします。
ドラマの視聴率なんて、脚本家に原因がある場合が多いにもかかわらずです。
しかし、YouTubeだったら自分で脚本や話す内容を決めて自分で編集できますからね。
自分に責任がないことで自分が責任を感じたりすることはないのです。

パワハラや面倒な縦社会とも無縁 

YouTuberには煩わしい人間関係がありません。
芸人さんとか完全な縦社会ですから大変ですね。
YouTuberなら芸能人のようにバラエティ番組で坂上忍からいやみを言われたり怒られることもありません。 

YouTuberはコンテンツの内容をほぼ自分の興味で決められます。
テレビでもアメトーーク!みたいな番組もありますが、基本的には、呼ばれた番組で自分の役割を果たす感がつよいですよね。
空気を読んで、秒単位で自分の言葉をコントロールしなければなりません。
好きなことを好きなように話していたら怒られます。

なんか自由で楽しそうじゃありませんか?

果たして小学生がこのように考えているのかまでは分かりませんが、小学生の判断も理にかなっていると感心してしまうわけです。

 

まあ、実際には、上位のYouTuberは好きなように生きているように見えても、実際には、ニーズを読んで振る舞いや発言をあれこれ計算しながらストイックに抑制しているんでしょうけど、そういうところは見せませんからね。

 

追記

と、ここまで書いたわけですが、もっと自分的に腑に落ちる理由が思いつきました。

 

yukionoyoudesu.hatenablog.com