転勤先で結婚した話
不思議な結婚
ゆげしまは地方に転勤したときに結婚しました。
ゆげしまは、ルックスもイマイチでとっちゃんぼーや風。
オタク趣味で話がくどい。
男気もなく、器も小さい。
臆病なくせに些細なことで怒る。
こんな感じだから、人生でモテ期はありませんでした。
ところが、長年慣れ親しんだ関東を離れ、関西圏に転勤となりました。
出張先の異業種交流会で出会ったのが妻です。
雑貨や旅行が好きないわゆるスイーツ系で、なぜオタクゆげしまと結婚してくれたのか、今でも不思議です。
結婚後の悲劇
妻が有名店のスイーツを買ってきてくれて、いろいろうんちくを披露してくれるのですが、当方残念ながら理解できる能力に欠けています。
その辺のドラッグストアで売ってる70円のどら焼きとの味の差がわからないまま貪り食います。
服を買うときに、無謀にも私に意見を求めます。「ねえ。こっちとこっち、どっちがいいと思う?」
妻の好みの範囲は狭いので、選ぶ服も大体似通っており、どちらがいいと言われても私には間違い探しにしか思えません。
妻からの話が私に通じないだけでなく、こちらからの話もほぼ通じません。
ゆげしまは映画が好きなのですが、好きな映画の話をしても百発百中、通じません。
共通の話題は、ほぼゼロに近い。
きっと、妻から見て私は、わけわからん話をする人という認識のはずです。
妻の方も何が良くて私と結婚したんだろうと、不思議になります。
まあ、それでも、なぜかウマがあうんですね。
妻はオシャンティではありますが異性に関しては奥手で、クリスマスも母親と二人でちんまりしたショートケーキをほおばるクリぽっちでした。
そんなところが、ゆげしまと共通しています。
似た者同士だったのがよかったのかもしれません。