教養をたかめるために受験参考書が使える件

公務員試験受験生も読んでいる大学受験参考書

公務員試験の勉強のために、

受験参考書を使う人がチラホラいるらしい。

 

ここでいう受験参考書とは、

公務員試験予備校が出している本ではなく

大学受験生向けの本のことである。

 

もちろん、公務員試験特有の科目である

ミクロマクロ経済学行政法などについてではない。

生物、地学、日本史などの教養科目のことである。

 

大学受験用の参考書は、

母数が大きな大学受験生向けに売るので

驚くほど単価も安い。

 

しかも、優れた書き手の間での競争が激しく

教材のレベルも高い。

 

というわけで、公務員試験を受ける大人が

大学受験の本を使うのはなかなか良いアイディアだ。

 

公務員試験とは無関係な大人も読もう

だが、大学受験用の本がそこまで良いのであれば、

公務員試験を受ける予定もないような

我々普通のおっさんや

あるいはおとなの女性が

読んでもいいんじゃない?と思うのだ。

 

何のために読むのかって?

もちろん、教養を高めるためである。

 

教養を高めてに何になるって?

なかなか深遠な問いである。

 

ゆげしま的には

単純に楽しいから

につきる。

 

世界史がわかると国際ニュースがわかる

最近は世界史ブームで、

多くのビジネスマン向けの本が出されている。

 

マクニールの「世界史」や

ジャレド・ダイヤモンドの「銃・病原菌・鉄」のような

世界的なベストセラーが生まれたことや

ライフネット生命の創業者である出口さんが執筆した

「仕事に効く教養としての世界史」が売れまくっている。

 

世界史は結構中毒性があって、

勉強すればするほど、

更に多くのことが知りたくなってくる。

一生の趣味にできる。

 

世界史がわかるもっと直接的なメリットは、

海外のニュースがわかることなんだろうけどね。

 

中東情勢にしても、

中国やヨーロッパについての報道にしても、

世界史がわからないと、

そもそもニュースの意味が分からなかったりするからね。

 

一押しはこれ

分かりやすい受験参考書がたくさん出ているが、

最初に読むための本としては、

SBクリエイティブから出版されている

「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」

が一押しである。

 

それまでもゆげしまは下手の横好きで

何冊か世界史の本を読んでいたが、

すっきりと腑に落ちたのはこの本がはじめてである。 

 

大胆に枝葉の情報を削っていることや

世界史の流れが極めてシンプルにまとめられているのに

主要なイベントはだいたい拾っているあたりがいい。

その上、ちゃんと読み物になっている。

決して無味乾燥ではない。

この本がバカ売れしているのも当然だろう。

 

山川出版の「もう一度読む世界史」も、

大学受験用の山川の教科書よりはだいぶ読みやすいんだけど、

一度勉強した人向けだよね。


高校時代に世界史をまともに勉強したことがないのであれば、
「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」がいい。

 

もう一冊お勧めしておく。

KAWADE文庫から出ている

「イギリスの歴史が2時間でわかる本 」

である。

 

 こちらも初心者向けである。

イギリス史を押さえると世界史の軸ができる

といううたい文句があったが、

実際に読んでみたら納得。

ずいぶんと見通しが良くなった気がする。

 

できれば同じ編者によるフランス史もさがしたのだが

見つからなかったのが残念。

 

宇宙の話が好きならやっぱり地学でしょ

地学の本もぜひ読んで欲しい。

youtubeでの宇宙系の動画や、ヤフーなどのネットニュースでの

地球科学系のニュースは大人気だ。

 

宇宙の話は非日常的過ぎて、

ろくろく知識がなくても、

さびついた感覚が一新され、

壮大なロマンを感じることができる。

 

だが、高校程度の地学の知識があると、

こういったニュースがさらにわかるようになる。

更に感銘を受けることができる。

 

地学については、

講談社ブルーバックスからでている

「新しい高校地学の教科書」

が一押しだ。

 

無味乾燥な教科書とはちがって、いきいきとした文章で

地震、気象、宇宙、地球内部のこと、などなどが

わかりやすく解説されている。

 

センター試験向けの本も使える

二冊目は、古本でしか手に入らないが、

KADOKAWAから出版されていた

センター試験 地学1の点数が面白いほどとれる本」

という本である。

 

垣内貴志さんという方が書いている。

 

最新版では書き手が別の人になっているが、

読み物として面白い本としての性格はやや薄れ、

ガチ目の勉強向け参考書になってしまった。

 

読み物としては、垣内貴志さんの書いた

古いバージョンの方が分かりやすい。


Amazonマーケットプレイスを使えば

古本が買えるし、BOOKOFFでも探せば見つかるだろう。

 

「きめる!センター地学基礎」という本も

受験生の間ではとても評価が高いようのだが、

残念ながらゆげしまは読んでいないので、

評価は保留にしておきます。