親の言うことは半分だけ聞く

某相談掲示板を見ていたら、

教科書ガイドを親に買ってもらえないので

困っているという高校生の相談があった。

 

生徒が教科書ガイドを学校に持ってくるのを

教師が嫌がるというのはよく聞く話だが、

親が嫌がるというのは珍しいなと思った。

 

どうやら、この親御さん、

「自力で問題を解かないで

教科書ガイドで答えを見るのは

カンニングに等しい」

というお考えを持たれているようだ。

 

なので、「教科書ガイド?けしからん。」となってしまう。

 

確かに、自分の子供に

どういったモラルを教えるのかは、

よほど非常識なモラルでない限りは、

親に委ねられている。

 

だから、私のような部外者が口をはさむことではない。

 

だけど、教科書ガイドを買ってもらえない

高校生には、深く同情をしてしまった。

 

だって、親が、明らかに自分の子供の足を引っ張ってるやん。

子供のやる気をそいでいるやん。

 

先日の「社会人になってからの勉強」という

コラムでも書いたけど、

勉強して成績を圧倒的に上げて

今とは別次元のステージに行こうとするのなら、

授業よりもどんどん前倒しで予習していくべきである。

 

教科書ガイドをどんどん読みながら、

なんなら、問題も答えと一緒に見て、

「ふーん、こうやって書けばいいのか」と

納得しながら読み流していくのである。

 

高校生の時の同学年の友達のA君は、

やたらに化学と物理ができた。

 

彼は、教科書を配られたらガイドを参考に、

教科書を1か月ぐらいで全部読んでしまっていたのだ。

 

問題と一緒に答えもみるけど、暗記ではなく、

なんでそういう答えになるのかを

噛みしめるように考えながら読んでいく。

 

物理や化学なんかは標準問題のパターンが有限で、

なおかつ出題のされ方も決まり切っているので、

そうやって先にパターンを身につけるのだそうだ。

 

難関大学以外やセンター試験ならこれで十分に戦えるとのこと。

 

中堅大学の入試では、

何度も確認して見飽きている問題の

数字を少し変えたような類題が出る。

 

なので、このやり方で結構解けてしまう。

 

今はネットなどで有益情報がすぐ手に入る。

子供さんも、今は勉強が得意だった人が

作ったホームページなどで、

自分なりの勉強のやり方を調べて

あれこれ計画したりするわけです。

 

親よりもずっと実践的なやり方を

知っていたりするのです。

 

なのに、親御さんが中途半端に勉強歴があって、

自分なりの哲学を持っていたりすると、

子供を型にはめようとしちゃうんだよね。

 

そんな感じで足を引っ張るぐらいなら、

むしろ、勉強なんて全然したことはない親の方が

子供の好きにさせてくれるからありがたい。

 

金は出すが口は出さないお母さん

 

理想的じゃないですか。

 

勉強法だけではなく、

将来のことについても同じですね。

 

親御さんが、子供の将来の進路について

あれこれ口を出すのはいただけませんね。

 

親世代の古い常識なんて、

今後、激変する社会に通用するわけないですよ。

 

確かに、親御さんが家族のために

一生懸命働いてくれていることについては

感謝しなければいけないけど、

仕事や家事で疲れ果てている両親が、

正確に未来予測するために、

今後世界を大きく変えていくような

テクノロジーについてまで勉強しているかというと、

ほとんどの人はそんなことはしていないわけです。

 

単に、昔の常識と成功体験だけで

自分の子供にアドバイスしているわけです。

 

なので、子供さんも、

ある程度判断能力が備わってきたら、

特に自分の進路については、

あまり親に意見を差しはさませない方がいいかと思います。


親の意見を聞くにしてもせいぜい、

半分ぐらいにとどめておくことをお勧めします。