iPhoneを買ってもSiriをすぐにオフにしちゃう人

新しいテクノロジーに対して慎重なタイプの人がいます。

今や、ガラケーからスマホへの移行がほぼ完了しています

スマホが登場してから、あまり間がないうちにスマホに変えた人もいれば、周りがほぼスマホという状態になってからようやく重い腰を上げてスマホにした人もいます。

ようやくiphoneに移行したような人は、「なんじゃこりゃ」といってSiriをオフにしちゃったりします。

とりあえず使ってみて「これはいらないわ」と判断するのではなく、速攻でオフの設定にしています。

機械と話すといった新奇な体験は、とりあえず拒絶です。

人によってこういった違いが生じるのは、新しいものに対する態度が違うからですね。

新しいものに接したときに、好奇心を持つ人と、警戒心を持つ人に分かれますからね。

警戒心を持つ人は、世間でほぼ評価が定着してから、ようやく一歩を踏み出します。

そういうタイプの人は、ウォシュレットも使わなかったり、中国製の家電なども敬遠します。

おそらく、Apple Watch なんかも、周囲の人たちがみな購入するようにならない限り、自分が先駆けて購入することはないでしょう。

「朝日ぎらい」や「言ってはいけない」などで有名な橘玲さんの著作を読んでいると、新しいものに対して好奇心を持つタイプと警戒心を持つタイプが併存している理由が説明されていたりします。

狩猟時代までさかのぼりますが、我々の先祖が、食料が不足気味になった時に、見たこともないキノコを見つけたとします。

好奇心が先に来るタイプは、見たこともないキノコにチャレンジして、食料不足を脱する可能性がありますが、一方では、毒キノコで命を落とす危険があります。

警戒心からはいるタイプはこの逆ですね。

毒キノコで命を落とすリスクはないですが、飢餓で命を落とすリスクがあります。

ある集団に、どちらか一方のタイプしかいない場合、その集団は、全滅する危険があるのです。

しかし、双方のタイプがいれば、どちらか一方が生き延びて、集団の全滅を防ぐことができるのです。

現代社会では、投資や企業で成功するのは好奇心から入るタイプでしょうね。

一方、警戒心の強いタイプは、いい意味で枯れているので、誘惑に負けることなく仕事や勉強などでコツコツ頑張り、堅実な人生を送れる可能性が高いでしょう。


ただ、今後はどうなんでしょうね。

世の中の環境やルールがこれだけ激しく変わっていくようになると、チャレンジしていくようにしないと厳しいんじゃないかな。

ビジネスの世界では、先行者が利益を丸取りできるようなルールになってきました。

二番手、三番手は、競争相手のいない領域で勝負しないと勝ち目がなくなっています。

好奇心から入るタイプは、こういったことがナチュラルにできたりします。

先行者になる」、「人がやっていないジャンルに入っていく」ということですね。

一方、警戒心から入るタイプは、他の人が手を出していないジャンルには入っていきません。

すでに他の人たちが大勢進出しているジャンルで、情報を十分に集め、徹底的に努力して仕事の質を上げることで対応します。

これまでは、その方法でも対応できたのです。

おじさん世代は、新しいものに対して、警戒心から入るタイプの人たちであっても、逃げ切れました。

ただ、今の若い人が同じようなことをしても厳しいんじゃないかなあ。

体を壊すほど働いたとしても、少ない利益しか得られないかもしれません。

私自身も、どちらかというとSiriを切って使うタイプです。

つまり、警戒心から入るタイプなのです。

もう若くはありませんが、ちょっと自分を変えてみたいという気持ちはあります。

なので、何にしても、少し迷ったときに、今後は、新しい方、なじみのない方を選んでいきたいと思っています。