僕が考えた最強の野党(笑)

 この上なく頭が悪そうなタイトルですが、ふざけているわけではありません。

大真面目なんでご容赦を。

下記の記事の続きです。

yukionoyoudesu.hatenablog.com

 

 

自分が野党の立場だったら絶望的な気持ちになります。

日本の経済がうまくいったらいったで、「アベノミクスはすごい!」ということになり、安倍政権は安泰です。

逆に、日本経済がうまくいかずに不安が高まったら高まったで、国民の気分が「これ以上経済が悪くなってはたまらん。冒険はできない。」となってしまい、やはり、野党に政権を委ねることはできなくなってしまいます。

どちらにしても、現状では、野党支持が高まることはないのです。

 

仮に文句のない好景気が10年ぐらい続き、だれがやってもこの国は大丈夫だろうという実感が持てていれば、「安倍政権の1強による腐敗が酷いから野党に任せてみるか」という気にもなるでしょうが。。。

完全な自動運転で安全がほぼ保障されていれば、運転席に誰が座っても構わないからですからね。

 

もちろん、野党の中には元官僚の議員とか、私より千倍優秀な人たちがたくさんいるでしょうから、前の記事やこの記事で私が言っていることは、当然に理解しているはずで、ぜんぶ身にしみてわかっているはずなのですけどね。

 

選択肢が一つしかない現在の状況については、国民としても困っているのですよ。

数々の世論調査の結果を見ても、「安倍政権は信用できないという回答が過半数を超えつつ、なおかつ、現政権の継続を望んでいる。」という傾向はみて取れます。

 

安倍政権にいろいろと問題があったとしても、野党にゆだねたら経済がめちゃくちゃになってしまう恐れがある以上、消極的選択で現政権を維持とせざるを得ないわけです。

 

Aランチの中に嫌いなものや食べたくないものが入っていても、Bランチにはそもそも絶対に必要なご飯がないという状況では、Aランチを選ばざるを得ないですからね。

 

では、野党はどうすればいいのか。

 

もう、アベノミクスを丸呑みしてしまうしかないと思っています。

アベノミクスを全否定しても、代わりになる政策が野党にないのではどうしようもありません。

それよりは、野党は「アベノミクスは伝統的なケインズ政策である。正しい処方箋である。効果が出るのは当たり前。」と認めてしまうことです。

安倍政権の経済政策を引き継ぐと宣言してしまいます。

 

経済政策については、理論なり理屈さえわかれば、他者でも再現可能です。

アベノミクスと同じリフレ派の経済学者などの識者の力を借りればいいですし、官庁での実質的な担当者も続投です。

漫画の連載を他の漫画家が引き継ぐよりは容易なはずです。

  

これが何を意味するのか。

野党も、アベノミクスを完コピできると宣言することを意味します。

 

これが国民に認められれば、安倍政権の最強の強みが消えてしまいます。

もともとアベノミクスの中身は、財政出動と金融緩和で弱者寄りの政策ですから、リベラルにとって絶対に受け入れられないということはありません。

そもそも、野党がアベノミクスに反対するのは、与党を攻撃する手段としてであって、アベノミクスそのものについて強い拒絶反応を起こす理由はありません。

 

安倍政権が支持されている理由は、ほかにも、外交や防衛政策があったりします。

ただ、これらの問題は、特別に強い保守思想を持つわけでもない、多数を占める浮動層にとっては、経済政策ほどの重要性はありません。一方では、政権運営が独善的になっているという批判があります。

経済政策の問題をアベノミクス完コピ作戦でクリアすれば、野党も、戦うための土俵に乗ることができるはずです。

 

とはいいつつも、やっぱり難しいんだろうなあ。

ここで私が述べているようなことは、頭のいい人たちだったら簡単に思いつくだろうし、野党の中でもなんども議題に上っているかもしれません。

それでも、敵の政策を称賛したり認めるってことは、今まで支持者や国民に対してアベノミクスをボロクソに言ってきた手前、難しいんだろうなあ。。。

 

では、野党の英断が期待できない以上、我々国民に何ができるのか。

ほかに道はないのか。

もう一つの道が、安倍政権の再生です。

安倍政権、どうも脇が甘いところがあって、支持率が下がったりピンチになると緊張感をもって国民の声をきいて頑張る一方で、選挙で圧勝したりすると、いろいろ残念になってくる、ほころんでくるという面があります。

選挙で負けると、政権交代まではなくても、安倍さんの自民内部での地位が揺らいでしまいますからね。 

ならば、国民が取れるもう一つの道としては、自民党、安倍政権にゆだねるけれど、選挙で自民圧勝はさせないという道ですね。

 

自民支持者の中には、自民党にお灸をすえつつ、絶対に政権交代をしないように、野党第一党と組んでいない野党に入れるという投票行動をとる人もいるようですね。

それはそれでなかなか賢い行動だと思います。