美男美女の子供の容姿がそぉでもない理由

美男美女夫婦への期待

美男美女同士の芸能人の結婚報道があるたびに、
「きっと子供は可愛い(あるいはイケメン)になるだろうね。」
といった声が聴かれます。 

周囲で美男美女が結婚したようなときにも、
同じように、生まれてくるであろう子供の容姿に期待する声が多いです。

だけど、実際に生まれたお子さんを見ると、意外にそうでもなかったりしますよね。

容姿だけの話じゃない 

容姿に限りません。
優秀なアスリート同士の夫婦でも、エリート秀才夫婦でもいいんですが、
生れてくる子供は、案外、平凡だったりします。

確かに、両親の長所を受け継いでいなくもないのですが、お父さんもお母さんもともに、常人の2倍優秀だとしても、子供の優秀さは、1.2倍ぐらいの微妙な程度にとどまっていたりする印象(数字は適当)。

2倍と2倍が掛け合わさってできた子供なのですから、ににんが4倍ぐらいの突き抜けた逸材になってもよさそうです。

ですが、そんな幸福なケースは少ないのです。

 平均への回帰という現象

このような現象を平均への回帰というみたいですね。
正確な定義は難しいので書きませんが、超ざっくり言うと、特別な男女同士の子供であっても、親よりも普通に近くなる(=平均に戻っていく)可能性が高いのです。

なんというか、どんな素晴らしいものでも永遠ではない、徐々に消えていってしまうのです。
はかなさを感じてしまいますね。

両親から大きすぎる期待を背負わされて生れてきたのに、期待に全く応えられず両親から失望されてしまう。
そんな悲劇がいたるところに起きたことでしょう。

ゆげしまの両親なんて、いたって平凡で、私にも何のとりえもありません。
なんてつまらない命運なんだ、もっとすごい両親から才能を受け継ぎたかった・・・と思っていましたが、案外、ラッキーだったのかもしれません。
平均への回帰、残酷ですね。 

良い面もあります

ただ、「平均への回帰」にはいい面もあるのです。

例えば、両親ともに知能指数が平均より低い場合。
平均への回帰によって、子供が両親の知能指数よりも低くなることは少なく、むしろ、平均に近づくのです。
また、身長が平均よりもだいぶ低い両親から生まれた子供も、両親よりも平均身長に近づきます。

まるで世代を超えた修復機能ですね。
(平均への回帰は実際には遺伝に限らない統計学的現象のようですが、ゆげしまのオツムでは正確に理解して分かりやすくお伝えすることは困難なのでここではあまり深く立ち入らないことにします)

人に備わった長所=バグ?

そうすると、「美人」とか「頭がいい」、「運動が特別できる」というのも、考えようによっては、「修復すべきバグ」と考えることができそうです。

平均からずれたものは、全部修復対象。

平均こそが一番素晴らしいのかもしれません。

いや、待てよ。

逆に考えることもできますね。


「背が低い」といった一般的には欠点とされていることでも、「美人」とか「頭がいい」という美点と同じように、永遠に続くことのない、その人の有限の人生を彩る、かけがえのない個性なのかもしれませんね。

 

以下の記事は本記事の続きです。

 

yukionoyoudesu.hatenablog.com