鳥山明さんがフランスから勲章を受章したことに対するリアクションについて

ドラゴンボールで有名な漫画家の鳥山明さんがフランスから勲章を受章しました。

大変に嬉しいことです。

ドラゴンボールが世界中の幅広い年代で大変な支持を受けていることは異論がないでしょう。

鳥山先生は日本にとっての誇りだと思っている人も多いでしょう(わたしもです)。

しっかりと評価して勲章をくださったフランスについては、さすがですとしか言いようがない。

ところで、今回の授与について、日本側のリアクションを見ていると、うーん・・・ってのがあるんですよね。

例を挙げると

鳥山明は勲章なんて貰わなくても偉大

フランスの勲章の方がかえって鳥山明から権威をもらったようなもの

みたいな反応です。

確かに、鳥山明さんは、画力、構成力、セリフのセンス、どれをとっても天才としか言いようがありません。

だけど、

鳥山明>>>>フランス

って構図を作ってドヤるのはどうなのよ?と思うのです。

少し、考えてみてください。

日本政府は、ドラゴンボールの連載終了時に、鳥山明さんに国民栄誉賞を検討しましたか?

個人的には、鳥山明さんは国民栄誉賞をとってもおかしくないと思っていますが、打診はおろか、議論すらありませんでした。

漫画などの娯楽、サブカルに対して素直に賞賛することへの心理的なバリヤーを、日本政府は乗り越えることができないが、フランス政府は乗り越えることができたということです。

ということは、

鳥山明を理解したフランス政府>>>理解できなかった日本政府(ひいては日本国民)

という構図が成立します。

鳥山明という天才を正当に評価し報いることができなかった自分たちを恥じるべきではないでしょうか。

というか、国民栄誉賞は、スポーツ選手ばかりに偏り過ぎなんですよ。

なんといっても、あの、手塚治虫ですらとれませんでしたからね。