マーケティングとはぶっちゃけると「庶民ってこう考えるんだよね」という発想のこと

マーケティング」という用語をよく耳にしますが、

あれってどんな意味なんでしょう。

 

一言でいうと、私たちよりも頭のいい人たちによる、

私たち庶民への接待のことです。

 

頭のいい人たちが、

私たち庶民の考えや好みを先回りして、

「庶民ってこう考えるんだよね」と分析し、

我々にとって心地の良いものを提供してくれているのです。

 

頭のいい人たちが、

圧倒的多数の我々のような普通の人たちの

生活を豊かにしてストレスを軽減してくれる。

これがマーケティングです。

 

頭のいい人たちの中で

我々普通の人たちの目線に降りてきて

徹底的に「接待」をすることで、

そういう快適さを提供できた人達だけが

富を築いて成功することができるのです。

 

単に勉強ができるだけでは

世の中で成功することはできません。

 

多少バカにされているような

気持ちがしなくもないですが、

私たちが快適に暮らしてくためには、

必要な技術なのです。

 

この発想がないと、とても面倒なことになります。

 

最近、久しぶりに某国産メーカーの

固定電話を購入したのですが、

iPhoneを使い慣れている身からすれば、

使いづらいことこの上ありません。

 

例えば、履歴を消すとか、

相手からの電話を録音しておこうとか、

電話番号を登録しようと思っても、

分厚い説明書とにらめっこしないと分からない。

 

固定電話で着信履歴を呼び出して

スマホからかけなおそうと思っても、

着信履歴を表示させても、

「電話をかける場合は受話器をお取りください」

という画面と交互に表示されて、

ロクに確認することもできない。

 

iPhoneだったら

「この機能は多分こうやって使うのだろう」と

直感で使い方をだいたい推測できるのですが、

固定電話の場合は、直感がことごとく外れます。

 

分厚いマニュアルをめくらなくてはいけません。

 

こういった製品を作った人たちは、

自分たちの商品を自分では

使っていないのでしょうか?

 

使っている人の気持ちを汲み取ろう

そういう気持ちがないのでしょうか。

 

思わずそのように疑ってしまうほど、

使い勝手が悪いのです。

 

この製品を作った会社は、

我々庶民を気持ちよく「接待」できていない。

そう思わざるをえません。

 

実際に、ほとんどの日本の家電メーカーは

以前のような勢いがないですね。

 

このように、我々庶民が心地よく暮らしていくためには、

頭のいい人たちによるマーケティングは必要です。

 

しかし、中には望ましくないマーケティングもあります。

 

一部の出版社、新聞などのメディアが、

真実を伝えるのではなく、

我々読者や視聴者が喜びそうな論調の記事を

量産し始めています。

 

 

正しい内容や適切な内容の記事を書くのではなく、

記事を読んだ人たちが「心地よく」なるように

「接待」するかのような記事を書くことが増えています。

 

こういう記事を書く人たちは

マーケッターとしては優秀でしょう。

 

記者でもライターでも、

我々普通の人たちの目線まで下りてきて

我々が好む記事を書いて喜ばせることで、

富や名声を築くことができる時代ですからね。

 

彼らが本当に自分の信念に基づいて

書いているのならいいのです。

 

しかし、頭のいい記者が、

もしも、「読者はこういうのが読みたいんだろ」と

内心バカにしつつ書いているとしたら、

かなり残念な気持ちになってしまいますね。

 

我々も、

そうだ!そうだ!と喝さいするだけではなく

冷ややかにモノを見る目を持ちたいですね。

 

自分とは違う見解に対しては、

厳しい目で判断することができても、

自分と同じ側の意見に関しては、

特に検証することもなく受け入れてしまう・・・

誰でも、そういう傾向がありますから。