筋肉も裏切らないが、勉強こそ裏切らない

筋肉は裏切らないというフレーズが流行している。

筋トレのいいところは、成果がはっきり出やすいというところだろう。
もちろん個人差はあるだろうが、どうやればいいかという理屈がほぼ確立しており、根気さえあれば、成果が比較的出やすいと言われている。
少なくとも、筋トレをしていなかった時の自分を上回ることができる。
このあたりは、頑張ったからといって劇的にうまくなるかどうかが未知数の他のスポーツとは大きく違う。

ケチで有名なオードリーの春日さんも、筋トレにはまっているが、いったんついた筋肉がもったいないからやめられずに続いているという。

最近、某芸能人がコカイン使用で捕まった件で、T.M.Revolution西川貴教さんが「薬物なんて絶対に必要ありません!筋トレしましょう!」とツイートし、バズっている。
筋トレをやるとドーパミン等の快楽物質が出るから、気持ちよくなるためには薬物など不要だという意味である。

世間での筋肉に対する信頼の高まり方はすごいものがある。

ゆげしまとしても、全面的に賛成である。

もっとも、何度か頑張ってやろうとしたけど、根性なしなので続かなかったんだよね。
最近は、ひざを痛めてしまったので、筋トレに耐えられないへなちょこな体になってしまったというのもあるが。

ゆげしまとしては、筋トレの他になんかないのか?という人に、勉強をお勧めしたい。

今は本当にいいですよ。

まず、昔と比べて、参考書類がめちゃくちゃ充実している。
レイアウトもきれいになっている。
難しい内容を、先生と生徒の会話で説明してくれている本も多い。

それに、とても安い。

大人向けの本だと、ちょっと厚めになると新書でも千円近くするので、半日しかもたない。
しかし、同じ値段で受験参考書を買えば、たっぷり2週間は楽しめる。
コストパフォーマンス抜群である。

それに、子供の頃よりは脳が成熟しているので、さっぱり分からなかった内容が、案外わかるようになっていたりする。
昔は難しいと思っていた事柄が頭の中が鮮やかに整理されていくのは、ちょっとした感動を覚える。

若い頃はエネルギーに満ち溢れすぎて、いろいろなことに興味が拡散して勉強に集中するのが難しかったが、年齢を重ねると良くも悪くもエネルギーが枯れてくるので勉強に集中するのも以前よりも容易になっていたりする。

また、少し前までは、「いい年した大人がいつまでガキの勉強をしているんだ。気色悪い。」という目で見られるリスクが大きかったが、最近は、ドラゴン堀江やオードリー春日さん、田村淳さんなど、有名な方による大学受験再チャレンジ企画が人気を博しており、世間の目もだいぶ優しくなっている。

人生がかかった受験生とは違い、我々は、リラックスして勉強ができる。

認知症防止にもいい。
教養も身につく。

自分や親せきの子供たちの宿題を手伝ったり、勉強を教えたりできれば、少し尊敬されたりもする。

筋トレで快楽物質が出てくるように、勉強も慣れてハマってくれば、ドーパミン等の快楽物質がドバドバ出てくる。
いつものメンツで酒飲んで愚痴をいいあったりするより、健康的ではないだろうか。

筋トレにない勉強ならではのメリットもある。

筋トレは、中断してしまうと筋肉が痩せていく。
どんな凄い体を作っても、1年中断してしまうと元の貧弱ボディに戻ってしまうのだ。

凄い筋肉であっても、完全に自分自身の所有物にすることはできず、努力している間だけ借りているようなものなのである。


その点、勉強は、一度血肉にした知識は、1年やそこいらで消え去ってしまうことはない。

そういう意味では、大人になってからの再勉強も、もう少し見直されてもいいんじゃないかなと思う。